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4月13日(月)【白鶴 酒蔵開放】に行く。

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白鶴本社工場前」

昨日「白鶴 酒蔵開放」のイベントに行ってきました。
幸いに お日柄もよく見事な さくらの花も拝めました。

白鶴酒蔵開放」とは年に1度「白鶴」の
蔵元さんが一般の お客さんを呼んで酒蔵の
見学や即売会をするイベントのことである。

ワタクシは今回このイベントに参加するのは初めてである。
ただ この蔵で大学生時代にアルバイトをしたことがあります。

忘れもしない過酷なアルバイトでした。

仕事内容は返品された「金箔入りのお酒」
を空けて金箔と お酒を濾す仕事だった。

当時バスケットボール部に所属していたワタクシは
体力を かわれて重宝がられたことを憶えている。

もちろん開栓する機械などないので手でひたすら栓を空ける。
幾度も空けると手の皮がむけ激痛が走る。つらい仕事だった。

そんな苦労の成果が報われたのかと思うと そうでは
ないような複雑な思いになって精神的にも病んだ。

それ以来の実に12年ぶりぐらいの訪問である。
思わず蔵に入る時に「力」が入った。

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白鶴酒造資料館」

蔵に入って目の当たりにするのは「白鶴酒造資料館」である。
非常に立派な建物であります。キレイであります。

蔵に入ってすぐ受付のところでクイズの解答用紙をもらい
蔵見学をしながらクイズに答えていくという段取りを聞く。

これならば蔵見学に集中して見て頂けることであろう。
なかなか思いが詰まったイベントの趣旨に感銘を受けた。

蔵内に初めて入らせて頂く。今回 見せて頂いたのは
「酒母室」と「醗酵室」と「圧搾室」の三ヵ所です。

まずは「酒母室」から

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「酒母室」

まるで機械か何かを造る工場かと思われる方もいるだろう。

品温を常に9度に保つ最新の設備。安定した酒質は こう
いった最新の設備から生まれると思えば どうだろうか?

圧巻の最新設備である。


そして次は「醗酵室」を見せて頂くことに

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「醗酵室」

ズラリと並んだステンレス様のタンク57基。見事である。
1本のタンクで2万リットルを醸すと言っていたかな?

すべて品温を9度に保つ最新の最高の設備。
すべてサーマルタンクで造っているようなもの。

大手酒蔵の資金力・技術力からいくと どんな お酒でも
造れてしまいそうな気がしてならないような気がします。


そして次は「圧搾室」へ

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「圧搾室」

「ヤブタ式 搾り機」がズラリと並んだ「圧搾室」。
つまり ここで醪を お酒と酒粕に分けるところである。

注目すべきことは「圧搾室」も品温9度で保たれていること
中小蔵では なかなか真似の出来ない品質管理に圧倒される。

大手蔵といえば「パック酒」(経済酒)という
イメージが強いが最新の設備を兼ね揃えた資金力・
技術力では中小蔵の追随を許さないほどである。

イメージだけで物事を考えることの浅はかさを
見せ付けられたような蔵見学でありました。


その後 唎き酒を させて頂くことに

と その前に・・・

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「米麹を食べさせて下さるブース」

何と唎き酒の前に「米麹(こめこうじ)」
を食べさせて頂けるブースがありました。

大黒正宗」さんで以前「米麹」を食べさせて頂いたことが
あるのですが こういった機会は滅多に無いので貴重でした。

噛みしめると ほのかに薄甘い味がする弾力
のある※総破精(そうはぜ)の米麹でした。

(※総破精=糖化力・蛋白分解力の強い麹)

その他「白鶴錦」という お米を見せて頂きました。

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「白鶴錦」

残念ながら「白鶴錦」についての思い入れは蔵元さんから
聞くことは出来ませんでしたが、何と「山田錦」の親の
「山田穂」の栽培を期に「短桿渡船(たんかんわたりぶね)」
と交配し「山田錦」の兄弟を造ったとのことらしいです。

日本酒メーカーのオピニオンリーダーとして これからも
こういった取り組みには力を入れて頂きたいものです。

その「白鶴錦」で造った「純米大吟醸」と全国新酒
鑑評会で金賞を受賞された お酒を唎き酒しました。

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「唎き酒コーナー」

「純米大吟醸 白鶴錦」は ふくよかな旨味があり控え
めなフルーティーな味わいが心地よい佳酒でした。

「白鶴 新酒鑑評会 金賞受賞酒 大吟醸原酒」は
フルーティーでキレイな味わい、旨味も しっかり
していて さすが「白鶴」といった味わいでした。

1杯100円で飲ませて頂けるのも すごく お得でした。
あと無料で「垂れ口しぼりたて生酒」を飲ませて頂きました。

この お酒がビックリするぐらい美味しかったです。
何と この お酒「上撰 白鶴」の生原酒とのこと。

アルコール度数は21度、しかし度数は思いのほか感じない。
フルーティーで旨味たっぷり そして抜群に美味い。

正直こんなに美味しいとは思いもよりませんでした。

酒業界に10年も携わっていますが大手の お酒を美味しくない
と思っている方がおられれば ぜひ飲んで頂きたいと思います。

大手酒蔵の技術力・最新の設備を用いて造る
資金力の成せる技かもしれないなと思いました。

その後「白鶴 酒蔵資料館」を見学しました。

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「白鶴 酒造資料館」

館内には順路があり昔 使われていた
酒造りの道具が展示されています。

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「半切桶(はんぎりおけ)」

物料を入れたり道具を洗ったり様々な用途に使う桶です。
現在でも材質は変わっても酒造りには使われています。

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「試し桶」

水・酒母・もろみ・酒などを入れ運搬する容器。
今 現在も酒造りに ひんぱんに使われています。

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「暖気樽(だきだる)」

酒造りの行程の「酒母造り」において用いられます。
この道具も今 現在も材質を代え用いられます。

樽の中に湯を詰めて酒母を加温し蒸米の糖化と微生物
(酵母)の増殖を促し健全な清酒酵母を培養します。 

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「櫂棒(かいぼう)」

酒母や もろみなどの物料を撹拌する木製の道具です。
この道具は今 現在も酒造りに用いられています。

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「四斗樽」

その昔 日本酒は すべて杉樽に詰めて運ばれました。
今 現在では お祝いの席に使われるぐらいですかね。

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「陶器の入れ物」

木樽から陶器に変わりガラス瓶になり紙パックに変わり
時代の流れと共にモノは絶えず変わり続けます。

その時代 時代にあった道具というものを私達 酒類業界に
携わるものが指針を持って選んでいきたいと感じました。

時代が変わってもモノの本質は変わらなく存在します。
そういった裸眼でモノを見れる感性を磨いていきたいです。

資料館を出ますと「山田錦の里」から野菜の販売と
ご近所の皆さんの「食べ物屋台」が行われていました。

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「山田錦の おにぎり」

酒米の最高峰「山田錦」で作った おにぎりを頂きました。
酒米はタンパク質が少なくデンプン質ばかりなので美味くない
のかと思いましたが以外に あっさりして美味しく頂けました。

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「白鶴 鶴姫と焼きそば」

何と蔵見学クイズに答えただけで 全員に
お酒「白鶴 鶴姫」を下さいました。

「焼きそば」は今 話題の地ソース(?)東灘区
住吉の「タカラソース」さんを使ったものでした。

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「タカラソース本社」

(帰りに寄りました。)

かなり期待を し過ぎたのか味が薄かったです・・・。
もう少しソースの味も楽しみたかった。次に期待です。

頂いた「白鶴 鶴姫」は あっさりとして飲みやすい お酒で
した。ただただ無料で頂いたことに恐縮しっぱなしでした。

「白鶴」さん本当に ありがとうございました。

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「白鶴 山田錦 特別純米 原酒」

あまりにも このまま帰るのは申し訳ないので お土産に
「白鶴 山田錦 特別純米 原酒」を買って帰りました。

原酒にしては飲みやすいソフトで滋味深い味わいの
佳酒でした。今どこの蔵元さんも美味しい お酒を
造ろうと躍起になられていることを感じました。

品質本意で良質な お酒を造っているのは
中小の蔵元さんだけでは決してありません。

大手蔵元さんも最新の設備を駆使しいかに
お客さんに「日本酒」の良さを知って頂ける
か考えているのは同じ対場だと感じました。

ただ惜しむらくは大手酒蔵さんは「パック酒」
(経済酒)というイメージが先行してか良い
イメージが あまり浮かばないのも事実です。

せっかくの良酒も それを伝える「語り部」
のような方が今は少ないように思います。

そのためには「流通」が しっかりと お酒を熟知し
伝えていく方向性を見いだすべきだと思います。

ワタクシは地元の考え方のあった蔵元さんと
歩む方向を見いだしていきますが この原点を
見失わないようにしていきたいと思います。

逆に中小蔵の良酒を売ることに「あぐら」を
かいて お客さんを見失わないよう しっかり
と「商い」に従事していきたいと思いました。

来月は「大黒正宗ファンの集い」があります。

この度の「白鶴」さんの熱意や考えに負けない位
の姿勢で取り組んでいきたいと思った次第です。

日本酒」の将来に向けて色々
と考えさせられた1日でした。

「白鶴」さん本当に ありがとうございました。
心より感謝をいたします。


原酒店 原栄治

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写真は敬愛する地元 神戸の
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のプロレスラーの方々と私です。


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住所:兵庫県神戸市兵庫区
   塚本通7丁目4番12号
TEL:(078)577-0495
取扱銘柄:大黒正宗・東長・池月
定休日:日曜日
営業時間:8:00~21:00
立ち呑み:17:00~21:00

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